咚咚吊桥 坠落_现代_绫辻行人_在线阅读无广告_第一时间更新

时间:2018-04-28 16:01 /架空历史 / 编辑:慕晨
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咚咚吊桥 坠落

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《咚咚吊桥 坠落》精彩章节

鈴木

佐藤

このうち葛西氏には、疑う余地のないアリバイが成立している。――名の上に×印を付ける。

あとの四人は、それぞれに犯行のチャンスがあった。それぞれに動機もあった(ということにしておこう)。

山田さんは警察関係の人間で、事件に関して得られた情報を事細かにさんに伝えてもいる。――が、そんなことはもちろん、彼が犯人じゃないという拠にはならない。警官だろうが判事だろうが、法を破る時は破るのである。賭け雀もするし、猿殺しもしたかもしれない。

ふみ子さんは女で、佐藤さんはこのところ涕荔の衰えがしいお年寄りである。――が、そんなことはもちろん、彼女や彼が犯人じゃないという拠にはならない。人馴れした仔猿を捕まえて目出し帽を被せ、ピッケルで頭を打ち砕くことくらい、さしたる苦労もなく実行可能だったろう。

鈴木さんについても、犯人じゃないとする拠はこれといって見当たらない。しいて挙げるとすれば、彼が〝猿嫌い?だったということくらいか。一方で彼の動機ともなる〝猿嫌い?だが、それほど嫌いだったのなら当然、これまで葛西氏宅に遊びにきても、彼はいっさいシンちゃんとの接触を持たなかったはずである。その彼が突然部屋に入ってきた時、シンちゃんはどう反応しただろうか。いくら人なつっこい格だと云っても、さすがに警戒心をいたのではないか。彼が捕まえようとしても、簡単には捕まえさせなかったのではないか。とすると……いや、それとも。

そんな相手に対してでさえ、シンちゃんは何の疑問もじずにり寄っていった。そういうことも充分にありうる。ならばやはり、鈴木さんもまた犯人たりえたわけで……。

葛西氏以外の四人の名の上には、どうしても×印が付けられない。

「――あった」

という声が聞こえてきて、僕はノートから目を上げた。K子さんの声だったが、キッチンの方に彼女の姿はない。

おや?と思ううち、玄関ホールに通じる扉が開いた。K子さんがぱたぱたと駆け込んでくる。

「ほら、綾辻さん。これこれ」

と云って、K子さんは一枚の紙切れをテーブルに置いた。見ると、そこには何やら図のようなものが鉛筆書きで記されている。

「昨ひろ美さんがね、事件の説明をする時に描いてくれたの。葛西さんのお家《うち》よ」「念が入ってますねえ」

「大雑把《おおざっぱ》だけど、だいたいこんなじらしいわ。彼女も何度か、お兄さんと一緒に訪ねたことがあるんですって」僕は紙切れを手許に引き寄せ、描かれた図に目を落とした。確かにひどく大雑把なものだけれど、屋と離れの位置関係なんかはとりあえずこれで把できる(二一一ページ「葛西邸略図」参照)。

長方形の敷地――その、図で云うと上辺中央あたりに玄関の門が記されている。L字形をした屋の、左下の端に雀部屋が、右の端に勝手がある。屋の勝手から、右下の離れの入へと延びる石畳の小。敷地の下辺に接して建つ離れの真ん中には、ここが現場だという意味だろう、大きな○印が描き込まれている。

「こうして見ると――」

K子さんが新しく淹れてくれたコーヒーをひと啜って、僕は云った。

屋から抜け出して、によけいな足跡を付けることなく離れへ行こうと思ったら、二つのルートがあるわけですね」ソファから耀を浮かせて図を覗き込んでいたA元君が、「二つ?」と首を傾げた。

「うん。一つはもちろん、屋の勝手からの小を通って離れの入へと行くルートだね。この、の途中にある四角いのは?」

僕はK子さんに訊いた。

「何か建物ですか」

「え?ああ。それはね、もともとは納屋だったらしいんだけど、フェラーリのために改造して……」

「なるほど。ガレージですか」

「はい。はーい」

と、そこでまたまたU山さんが手を挙げて立ち上がり、上をふらふらさせながら唐突《とうとつ》に主張しはじめた。

「ボクぁやっぱり、猿は嫌だなあ。だってほら、彼らには品格がないじゃない」「猿に品格をめても仕方ないっしょ」

A元君がにべもなく突き放す。

「酔っ払ったU山さんに云われたくないよね、猿も」

と、これは僕。U山さんはもはや、ほとんどまともに呂律が回っていない。充血した目の焦点も何だかっていない。それでもまだビールをがぶがぶ飲んでいる。ここまで酔いが進行してしまうと、あとはもう一気に破滅的な段階へと突入だろうか。

「ボクぁねA元君、やっぱり品格だと思うなあ。大事なことなんだよなあ」「そうねえ。品格よねえ」

子供をあやすような声でK子さん。さすがに扱いなれている。

<img src=“img/mb551_211.png”>

「で、もう一つのルートは」

図中のガレージの部分に「フェラーリ」と書き込んでから、僕は続けた。

「勝手じゃなくて、屋の玄関からいったん外のに出て、ぐるっとこう回り込んできて、ここのこれ、に面した離れの裏から入る」「遠まわりですね。何でわざわざ?」

「外からの侵入者の犯行に見せかけるため、とか」

「だったら、それらしい痕跡をわざと残したんじゃないっすか」「残してあったのかもしれないよ。でも、それほどあからさまなものじゃなかったから、警察が見落としてしまったとか」

「ううん。まあ、可能としてはそういうのもありなのかな」不承不承《ふしょうぶしょう》に頷くA元君である。するとそこで、K子さんが「あっ」と声を上げた。

「何か?」

「あのね、綾辻さん。それは違うと思うわ」

「どうしてですか」

「云い忘れてたけどね、玄関の門のそばには犬がつないであったの。こっちに来た時から葛西さんがずっと飼っている甲斐犬《かいいぬ》で、名は、ええと……」

「はい。はーい」

またしてもU山さんの入である。

「犬はやっぱり、タケマルだと思うなあ」

「そんなのじゃなくって……ええとね。猫は確かミドロっていうのよね。九官鳥が一羽いて、それはマヤちゃん。亀はタローとジローで、鶏は……」

ううむ。そんな細かいことまで上の階の奥さんは知っていて、K子さんに話したわけなのか。――何だか妙に心してしまう僕であった。

「犬はタケマル。誰が何と云おうと、ボクぁ断じてタケマルだなあ」「でもね……」

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咚咚吊桥 坠落

作者:绫辻行人 类型:架空历史 完结: 是

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